この記事では、Xbox Series Xコントローラーのレビューやおすすめポイントについて、実際に新型Xboxコントローラーを使った使用感を合わせてご紹介します。Xbox Oneコントローラーとの変更点やバッテリーの仕様についても触れていますので、あわせてご参考下さい。

あじ助
Xbox Series XコントローラーをSteamで使うため、今回はWindows 10で使った場合のレビューをしていくぞ
- Xbox Series Xコントローラーとはなにか
- Xbox Oneコントローラーとの違い
- Xbox Series Xコントローラーのスペックや出来ること
- Xbox Series Xコントローラーの使用感レビュー
選べる目次
Xbox Series Xコントローラーとは

「Xbox Series Xコントローラー」とは、マイクロソフトが出しているXbox Series X/S向けの新型ワイヤレスコントローラーです。
正式名称は「Xbox ワイヤレスコントローラー」で、Xbox One、Windows 10、Android、iOSといったほかのデバイスでも使うことができます。
Xbox Series X/Sと同時発売されており、純正Xboxコントローラーの中では一番新しいモデルの最新型コントローラーです。(※執筆時点)
Xbox Oneコントローラーから大きな変更はなかったものの、細かい点で改良されておりマイクロソフト社らしい堅実な進化を遂げています。

あじ助
前世代のXboxコントローラーユーザーにならわかる、地味だけど嬉しい変更点が結構あるぞ
画像で比較|Xbox Oneコントローラーと何が変わった?

Xbox Oneコントローラー(旧Xbox ワイヤレスコントローラー)から新型への変更点で筆者が気づいたものは以下のとおりです。
- グリップ、トリガーにテクスチャ加工が施された
- 形状が若干変化
- RLボタン、RLトリガーがマットな質感へ
- 十字キーに「ハイブリッド方向パッド」が採用
- 有線接続用の端子がmicro USBからType-Cへ変更
- 「Shareボタン」が追加
- 振動が静かに細かく
大きな変更点は見られないものの、細かい点で改良されています。接続端子も近年の流れに沿ってType-C対応に変わっているのも嬉しいポイントです。
しかし、Xbox Oneコントローラーから一番の変更点が「Shareボタン」の追加というのは少し地味な印象も。
大きな変化はないため、現在Xbox系コントローラーを使っている人にとっては違和感なく新型コントローラーに乗り換えられるメリットがあると言えるでしょう。

あじ助
PS5コントローラーが触感の表現力を強化されたり、デザインが大きく変わったり、マイクまで新しく追加されたことに比べたら少し寂しいな…


Xbox Series Xコントローラーのスペック
本体の重さ | 約240g(電池は含めず) |
接続方法 | 有線&Bluetooth接続に対応 |
サウンド機能 | 3.5 mm ステレオ ヘッドセット ジャック付き |
接続端子 | USB Type-C |

あじ助
重さは他の無線コントローラーとは大きく変わらず、USB Type-Cに対応したことで、現行のゲームパッドとしては標準的なスペックといったところか
Xbox Series Xコントローラーの同梱品レビュー


あじ助
Xbox Series Xコントローラーには「電池同梱版」と「USB-Cケーブル同梱版」の2つがある。今回は電池同梱版を買ったものの、Amazonを見るとなぜかUSB-Cケーブル同梱版のほうが数百円ほど安い。コントローラーを買うなら、どちらが安いか見極めておこう
Xbox Series Xコントローラーの同梱品は以下のとおりです。
- Xboxコントローラー本体
- 単3電池2本(試供品)
- 取扱説明書類
ワイヤレス接続に必要なレシーバーは別売り(同梱版アリ)
ワイヤレスでXbox Series Xコントローラーを使うには、Bluetoothレシーバーか専用のXbox ワイヤレス アダプターが必要となります。
なお、コントローラーに付いているイヤホンジャックを使うには、コントローラーの有線接続 or 専用ワイヤレスアダプタを使用しなければいけません。 ノーマルのBluetoothレシーバーだとワイヤレスの音声出力に対応していないので注意しましょう。

あじ助
コントローラーの機能を全て使うには専用のワイヤレス アダプターが必要だが高いのが玉にキズだな
バッテリーも別売り
充電できるバッテリーは別売りで、充電に使うUSB Type-Cケーブルも同梱版でなければ付属しません。
別売りされている専用のバッテリーは約2,200円です。専用バッテリーとXbox Series Xコントローラーのセットで約8,500円となります。(※執筆時点)
PS5コントローラーのDualSenseやSwitchのプロコンなど、バッテリー内蔵コントローラーの相場に比べると1,000円以上高くなります。有線で利用すればバッテリーが不要とは言え、少し割高な印象です。
予算があるなら、X/Sコントローラーに対応した「充電ドック&バッテリー」を購入するもアリかも!省スペースでバッテリー残量も目視できるし、旧式のコントローラーにも対応しているよ

たるお

あじ助
純正に比べるとバッテリー容量が少なめ(1400mAh→900mAh)だ。よくワイヤレスでゲームをプレイするなど、充電頻度が高くなりそうな人におすすめだな
Xbox Series Xコントローラー本体レビュー

基本的には従来のXbox Oneコントローラーがベースとなっています。ベースが素晴らしいコントローラーだったこともあり、小さな変更点のみで完成度の高いコントローラーに仕上がっていると言えます。
部分ごとに施された滑り止め加工



新型のXbox Series Xコントローラーではスティックやグリップ部分、LRボタン・LRトリガーなど、随所に滑り止め加工が施されたおかげで全体的にグリップ力が高いという特長を持ちます。
グリップ部分の滑り止めがXbox Oneコントローラーから強化されたことは意外にも大きく、グリップと持ち手の接地面が工夫されているおかげでプレイ中の不快感を軽減できました。

あじ助
自分は手汗が多めだが、長時間コントローラーを使用してもベタつきが大して気にならなかったぞ
操作しやすくなった方向キー

Xbox Series Xコントローラーでは特徴的な形状の「ハイブリッド方向パッド」が採用されました。
上下左右方向への入力はもちろん、斜め方向への入力がしやすくなっています。カチカチというクリック感が向上したこともあり、自分がどの方向に入力しているのかがわかりやすく、誤入力することはありませんでした。
Shareボタン

Xbox Series Xコントローラーに新しく追加された「Shareボタン」ですが、残念ながら執筆時点ではWindowsで利用することができないようです。
Shareボタンは、Xboxだと瞬時にスクリーンショットをキャプチャしたり、動画を撮影したりできる機能を持っているよ!

たるお
筆者の環境ではコントローラーをアップデートしてもそもそもボタンが認識されず、現状Windowsでどのような機能をするのかも不明です。Xbox Series X/Sではゲームのクリップやスクリーンショットを取れるようなので、同様の機能が今後Windowsでも使えるのかもしれません。

あじ助
せっかく増えたボタンが機能しないのは残念だな。発売から一ヶ月ほど経っているのだが

端子類


本体上部のXboxやPCとの接続用の端子にはUSB Type-C、下部にはイヤホンジャックと拡張用の端子があります。
mini USBからType-Cへと変更されたのは地味ですが嬉しいポイント。バッテリーの充電や有線接続で抜き差しする際に上下の引っかかりや挿入ミスを減らすことができます。
Xbox Oneコントローラーから買い換える際の注意点
Xbox Oneコントローラーから買い換える際には以下の点に注意してください。
- 現在iOSでは使えない(らしい)
- mini USB端子が使えない
- 接続に時間がかかる
- SteamではXbox Oneコントローラーとして認識される
現在iOSでは使えない
現在、公式ページ上では「iOSに対応していない」と記述してあります。そのため、iOS端末上では動作しない可能性がある点に注意してください。後日iOSのアップデートで対応予定とのことです。
Xbox Series X、Xbox Series S、Xbox One、Windows 10 PC、Android などのデバイス間で、すばやくペアリング、切り替えを行います。iOS には後日対応予定です。
引用元:https://www.xbox.com/ja-JP/accessories/controllers/xbox-wireless-controller
iPhone 8 Plusで試したところBluetoothで認識&接続まではできたので、「ゲーム上で正常に動作しない」ということなのかもしれません。

あじ助
ゲームパッド対応タイトルを持っていないので、ゲームでの動作を確認することができなかった…
ゆくゆくは対応する予定なんだから、別に大丈夫っしょ~!

たるお
mini USB端子が使えない
コントローラー上部の接続端子がmini USBからUSB Type-Cへと変更されたため、今まで接続に使っていたmini USBケーブルが使用できなくなります。
「有線で使用する」、「コントローラーを充電する」、「端末のアップデート」といった作業には、USB Type-Cで接続しなければいけません。
何故かUSB Type-C同梱版のほうが非同梱版よりも安いため、そちらを購入することをおすすめします。
接続に時間がかかる
筆者の環境が原因かもしれません。
Xbox Oneコントローラーの場合はボタンを押して1秒しないくらいで接続できるものの、Xbox Series Xコントローラーの場合は接続に5秒ほどかかります。

あじ助
ゲームプレイ中に遅延を感じるという訳ではない。「起動時だけ時間がかかる」といった感じだな
SteamではXbox Oneコントローラーとして認識される

Windows 10上では正常にXbox ワイヤレスコントローラーとして認識されますが、Steamの場合Xbox Oneコントローラーとして認識されます。
これにより不具合がでたことはありませんが、Amazonのレビューを見ると正常に動作しない可能性もあるようです。
Xbox Series Xコントローラーの使用感レビュー|感想・評価
結論:Xbox Series Xコントローラーは新しいゲームパッドを探している人にはおすすめ
新規でゲームパッドを買う・買い換える場合にはほとんどの場合でおすすめできます。
現在Xbox Oneコントローラーやエリコンシリーズで満足している人は無理して買い換える必要はないでしょう。
可もなく不可もなしといった感じのコントローラーだね

たるお

あじ助
特に目立って悪い点というのもないし、Xboxコントローラー自体はSteamとの相性もいいので、Steamゲーに使う箱コンを探している人にはおすすめだ!
エリコン2じゃなくてSeries Xコントローラー買えばよかった…。

まっちゃ
やっぱりXboxコントローラーは安定
Xbox Series Xコントローラーの感想レビュー:良かった点
「Xbox Series Xコントローラー」はXbox Oneコントローラーから大きな変更点はなかったものの、もとから高い完成度が更に引き上げられたような印象を受けた。Windows用にゲームコントローラーを購入するならば一番おすすめしたい商品だ。
各部分に施された滑り止め加工はベースの使いやすさそのままにグリップ感が向上したし、特に方向パッド操作感は素晴らしく、端子にUSB Type-Cが採用されたのも嬉しい。今回の変更で不満な点はとくになく純粋なアップグレード版といった所という印象。
新しくゲームパッドを購入する方やXboxコントローラーを使ったことがない方には純粋に良いコントローラーとしておすすめできるさすがの使いやすさ。大きな変更点がなかったためXboxコントローラーユーザーが買い替えても違和感を覚えることなく使うことができるだろう。
Xbox Series Xコントローラーの感想レビュー:悪かった点
「Xbox Series Xコントローラー」の欠点はXbox Oneコントローラーのマイナーチェンジというような小規模な変更に収まったことだろう。
追加されたShareボタンも現状Windowsでは動作せず、その他の改良もXbox Oneコントローラーユーザーの購買意欲につながるような変更は特にないように思える。
また、これは以前からなのだがイヤホンジャックを使うには相変わらず別途専用のレシーバー(5000円)が必要となるし、バッテリーの値段(2500円)を合わせるとバッテリーが内蔵されているDualSenseやプロコンに比べたら高い。