この記事では、コンパクトなハイエンドゲーミングPC「Presence CAGE(プレゼンス ケージ)」のレビューやおすすめポイントについて、Presence CAGEの外観や使用感をご紹介します。
Presence CAGEの性能やベンチマークについてもレビューしますので、あわせてご参考ください。
Presence CAGEのレビューをまとめると、性能を妥協せず最小化したゲーミングPCだよ。めちゃくちゃハイスペックなので、ゲーム+動画編集やゲーム実況もお茶の子さいさい!
少なくとも5年は戦えるスペックだから、「長く使えるゲーミングPCが欲しい」って人にもおすすめだよ
- Presence CAGEとは何か
- Presence CAGEのスペックやレビュー
- Presence CAGEの性能やベンチマーク
Presence CAGEとは?
「Presence CAGE(プレゼンス ケージ)」とは、PCショップASPが組み立て・販売しているBTO式ゲーミングPCです。
高負荷なゲームや動画編集に耐えられるハイエンドモデルでありながら、従来ゲーミングPCの半分近くまでサイズダウン。
全面メッシュパネル+ケースファンの非搭載、こだわり抜かれた内部機構によって性能を落とさずコンパクトなケース内に収まっています。
一般的なゲーミングPCに比べると「筐体が小さくて軽い」印象。無駄なボタン類が一切ないので、見た目もスタイリッシュで素敵な感じ!
それと、実際に使ってみると静音性がめちゃくちゃ優れているのに驚いたよ!全面メッシュだから排気音がうるさそう…と思っていたのは大違いだった
PCショップASPとは
「PCショップASP」とは、サウスウインド株式会社により運営されているBTOPCメーカーです。
高品質なハイスペックパソコンを1台1台手作業で受注生産しており、組み立てパーツのメーカーや品番にもこだわりを持つなど職人気質なサービスを提供しています。
一般的なゲーミングPCメーカーとは違って、BTOでカスタマイズを依頼できる範囲が限定されているものの、デフォルトの段階で性能を突き詰めている点が特徴の1つです。
- 「初期不良期間」が無い
→自社製品の性能や耐久度に対する自信が伺える - ほかのメーカーに比べ個性的な製品
→「最小なゲーミングPC」「Vtuberも想定した映像編集者向けモデル」など幅が広い
ドスパラは「初期不良1週間」
マウスコンピューター(G-Tune)は「初期不良1ヶ月」
パソコン工房は「初期不良基本2週間」
上記を見ると、PCショップASPの「初期不良無期限」はとても手厚いサポートだということが分かる。製品に対する自信の現れだろう
誰もが知っている有名店で安定したご飯を食べるのも好きだけど、個人的にはあまり知られていないお店で”アタリ”を探しに行くのも大好き。PCショップASPの製品はなんだかそんな気がするな~!
Presence CAGEのスペックや特徴
製品名 | Presence CAGE (プレゼンス ケージ) |
---|---|
OS | Windows10 Home 64bit |
CPU | [Intel]Corei7 11700K 3.6GHz(5.0GHz) 8コア16スレッド対応 または [AMD] Ryzen9 5950X 3.4GHz(4.9GHz) 16コア32スレッド対応 |
グラフィックボード | ASUS製 NVIDIA RTX3080 GDDR6X 10GB TUF GAMING(LHR) |
メモリ | Corsair製 VENGEANCE DDR4 32GB (16GB×2) ※オプションで64GBに増設可 |
ストレージ(SSD) | WD製Black 1TB NVMe SSD (読み込み最大:7,000Mbps 書き込み最大:5,300Mbps) |
電源 | Corsair製 750W 80PLUS PLATINUM |
マザーボード | [Intel]ASUS製 B560チップセット搭載ROGシリーズ [AMD]ASUS製 B550チップセット搭載ROGシリーズ |
サイズ(cm) | 横16.6×高さ36×奥行き24.5 |
CPUクーラー | Corsair製水冷クーラー iCUE H115i |
LAN対応 | 2.5Gbイーサネット対応LANポート WiFi 6 |
価格 | [Intel]498,300円(税込) [AMD]566,500円(税込) |
Presence CAGEの特徴を一言でレビューすると、現状のハイエンドモデルの中でもっともコンパクトさを実現した特殊なゲーミングPCです。
コンパクトサイズのパソコンは数多くあるけれど、Presence CAGEは「ハイエンドスペックにも関わらず最小化されている」点が注目すべきポイントの1つ。
奥行きが大分カットされているので、従来では収まりきらなかったスペースにゲーミングPCを置くことができるよ。後述するけれど、内部温度や排熱問題はまったく問題なかった!
スペック面では「CPU:Corei7 11700K or Ryzen9 5950X」「GPU:NVIDIA RTX3080」「メモリ:32GB」とゲーム向けPCとしては十分すぎるほどのハイエンドスペックを持ちます。
現状のハイエンドスペックを搭載しているため、さまざまなゲームを快適にプレイすることが可能です。
eスポーツゲームなどの対戦系ゲームで「カクつく」「FPSが極端に落ちる」といった心配は必要ありません。
違いを簡単に|Presence CAGEとBEMOの違い
製品名 | Presence CAGE (プレゼンス ケージ) | Presence BEMO (プレゼンス ビーモ) |
---|---|---|
OS | Windows10 Home 64bit | Windows10 Home 64bit |
CPU | [Intel]Corei7 11700K 3.6GHz(5.0GHz) 8コア16スレッド対応 [AMD] Ryzen9 5950X 3.4GHz(4.9GHz) 16コア32スレッド対応 | AMD Ryzen5 5600X 3.7GHz(4.6GHz) 6コア12スレッド対応 |
グラフィックボード | ASUS製 NVIDIA RTX3080 GDDR6X 10GB TUF GAMING(LHR) | NVIDIA RTX 3060Ti GDDR6 8GB(LHR) |
メモリ | Corsair製 VENGEANCE DDR4 32GB (16GB×2) ※オプションで64GBに増設可 | Corsair製 VENGEANCE DDR4 16GB(8GB×2) |
ストレージ(SSD) | WD製Black 1TB NVMe SSD (読み込み最大:7,000Mbps 書き込み最大:5,300Mbps) | WD製Black 500GB~1TB NVMe SSD (読込み最大:7,000Mbps 書込み最大:5,300Mbps) |
電源 | Corsair製 750W 80PLUS PLATINUM | Corsair製 750W 80PLUS PLATINUM |
マザーボード | [Intel]ASUS製 B560チップセット搭載ROGシリーズ [AMD]ASUS製 B550チップセット搭載ROGシリーズ | ASUS製 ROG STRIX B550-I GAMING Mini-ITX |
サイズ(cm) | 横16.6×高さ36×奥行き24.5 | 横11.5×高さ20.6×奥行き32.8 |
CPUクーラー | Corsair製水冷クーラー iCUE H115i | Noctua製空冷CPUクーラー NH-L9a |
LAN対応 | 2.5Gbイーサネット対応LANポート WiFi 6 | 2.5Gbイーサネット対応LANポート WiFi 6 |
光学ドライブ | 非搭載 | 非搭載 |
容積サイズ | / | 7.2リットル |
価格 | 498,300~566,500円(税込) | 363,000円(税込 |
Presence CAGEとBEMOを比較すると、ゲーミングPCとしての性能は圧倒的にPresence CAGEが優れています。
Presence CAGEは現状のハイエンドスペックを搭載しておきながら、従来の半分近くまでサイズダウンしているなどコンパクトなパソコンの中で最上位に位置する性能を持ちます。
性能を意識しつつ小型化に特化したパソコンが「Presence BEMO」、小型化を意識しつつ性能に特化したパソコンが「Presence CAGE」といったイメージです。
BEMOは横長、CAGEは縦長なので、そういった違いからPCを置ける場所に合わせて設置するのも良さそう!ただし、排熱の関係からピタッと収まるようなスペースに置くのはおすすめできないかな~
Presence CAGEのレビュー
Presence CAGEは”コンパクトなハイエンドPC”という点に目を向けがちですが、そのコンパクトさを実現しているパーツ配置はある種のこだわりを感じます。
まずはPresence CAGEの外観を見ていきましょう。
Presence CAGEの外観レビュー
- 従来のゲーミングPCよりもミニマム
- 無駄な装飾は一切なし
- メッシュで内部が透けて見える
- LED点灯は虹色サイクル
- GPUとの接続方法がすこし特殊
従来のゲーミングPCよりもミニマムだけど高性能
すでにご紹介したとおり、Presence CAGEはハイエンドモデルながら小型化に成功しています。
高さや横幅は、2Lペットボトルよりもちょっと大きめといったサイズ感に収まっています。
奥行き部分は2Lペットボトル2本分とすこし、といった形で、全体的にはコンパクトサイズです。
昔使っていたフルタワーケースに比べると、半分近くまでサイズダウンしています。
ただし、搭載パーツは現状ハイエンドに近い最強スペック。実際にゲームをプレイしてみたけど、快適すぎて「今までのゲーミングPCってなんであんなデカいんだ?」と考えちゃったレベル!
無駄な装飾は一切なし
Presence CAGEは全体的にシンプルデザインで、背面を除くと上面前部にある電源ボタン、USB 差込口(Type-C、B)以外はすべてメッシュケースのみとなっています。
全体的に平面デザインで、メッシュパネル以外目につきにくいデザインのため、存在感の主張が抑えられている印象です。
ゲーミングPCの様相を呈しているものの、無駄な装飾が一切ついていないのはわりと嬉しいポイント!”ゴテゴテなゲーミングPC”って感じじゃないのは結構好きだな~
メッシュで内部が透けて見える
背面を除いたケース全体がメッシュパネルで、内部機構が薄く透けて見えるようになっています。
ただの”平面メッシュパネル”ではなく、透けて見えるパーツのおかげで高級感あふれるアクセントが特徴です。
メッシュは割と細めですが、近づいてみると内部がほとんど透けて見えます。
また、内部にケースファンを搭載していないため、ケースを通してGPUパーツなどが放熱できる仕組みに役立っているそうです。
LED点灯は虹色サイクル
Presence CAGEは主に4箇所の部分がLEDでライティングされるようになっています。
カラーリングが固定されている背面i/oパネルを除き、全体的にはサイクル発光でさまざまなカラーリングに発光できます。
メッシュパネルの影響で、真っ暗な空間だとLEDが漏れ出しているのが目に見えてわかるので、お部屋の環境によっては少し気になるかもしれません。
僕はデスク左下にPCを置くスタンスなので特に気にならなかったけど、”コンパクト”を活かしてデスクに置くときは、左側面が見えるとちょっとLEDが気になるかもしれないね
気になるならマザボの電源からLED部分だけ取り外せばいいし、ソフトウェアで設定すればいい。特に気にするポイントでもないだろう
GPUとの接続方法がすこし特殊
Presence CAGEの内部レビューで後述しますが、GPUの配置がすこし特殊で、ポート部分が底面を向いています。
従来のゲーミングPCのように背面へポートが露出している訳ではないので、取り付けるにはちょっとしたコツが必要です。
底面部分からHDMI/DisplayPortケーブルを挿したあと、背面の穴から排出しなければなりません。
ただし、床と接続端子が干渉するためL字型のケーブルが必要です。
ケース自体にはGPUを通す背面パネルがあるものの、内部機構上そこを利用することはできません。
内部機構的にはしょうがないけれど、普段使っているケーブルをそのまま流用できないかも、って点には注意しよう!
ちなみに、「発送前に個別にケーブルを取り付けるのにも対応」とのことなので、気になる人は相談してみると良いかもしれないね
Presence CAGEの内部を簡単に
Presence CAGEはハイエンドPCながら、普通なら搭載されるケースファンを一切排除。
前面に大きく見えるファンはCPUの水冷ラジエーターを冷やすファンなど、「冷却性能は大丈夫なのか?」と通常なら心配になるかもしれません。
結論から言うと、コンパクトな見た目&ハイエンド性能とは裏腹に、冷却性能は十分ありました。
一見するとただのラジエーター用ファンなんだけど、実はエアフローにも役立っていて一石二鳥という感じ!細かい部分で工夫が感じられるゲーミングPCだね
- パネルの取り外しは手ひとつでOK
- ケースファンはないけれどエアフローは十分
- ケーブルは綺麗に配置
- “増築”は難しそう
パネルの取り外しは手ひとつでOK
各パネル部分には指を入れるためのスペースがあり、「前面・左面・右面・上面」の4箇所を手だけで簡単に取り外せます。
ただし、左右・前面パネルを取り外すときはできる限り垂直に取り外すよう心がけましょう。
手を入れるだけでサッと外れるからこそ、ちょっと注意!
上部を外しても下部のピンは刺さったままなので、そのままケースを倒す形で取り外すと変形 or 破損を招く可能性があります。
パネルのフチ部分はしっかりしているので、上部のピンが外れたら、隙間に指を入れて下のピンを確実に抜いてからケースを取り外すことをおすすめします。
ケースファンはないけれどエアフローは十分
取り外せるケースをすべて取り除くと、骨組みと内部パーツが見えます。
ケースファンは一切搭載されていません。
前面には大きなファンが見えますが、CPUの水冷ラジエーターを冷やすためのファンで、ケースファンではありません。
しかし、ラジエーターが間に立っているとはいえ、前面の大きなファンから発せられる風は背面まで届いていました。
前面から空気を取り入れつつ、「全面のメッシュから熱を放出&ケース伝いに放熱」といった工夫を取り入れることで、従来よりも半分近い小ささまでサイズダウンに成功しています。
ケーブルは綺麗に配置
Presence CAGEの内部はケーブル類がひとつひとつ綺麗にまとめられています。
ほかパーツに干渉する雰囲気はありません。
“増築”は難しそう
上部から見下ろしてみると分かりますが、GPUなどを増築するスペースはありません。
マウンタスペースもないため、HDDなどの増築を考えている場合は外付けの利用が適切です。
また、GPUが縦に配置されており、端子部分が底面を向いているためケーブル利用にすこしの工夫が求められます。
Presence CAGEのベンチマーク測定
Presence CAGEのパフォーマンスをまとめると、ほとんどのゲームを快適に楽しめるハイエンドゲーミングPCです。
高負荷なゲームも、HDで少し設定を落とせば「カクつき」などを感じずにゲームを遊ぶことができるでしょう。
今回は世界的に人気の高いFF14のベンチマークをはじめ、Apexなどのお試しプレイによる結果をご紹介します。
代表的なゲームでのベンチマーク結果
- FF14
- FF15
- PSO2NGS
- Apex Legends
HDならほとんどのゲームを自由に楽しめるし、4K画質も十分に描写できそうだよ!「カクつき」などの不満もまったく感じずに、ストレスフリーで遊べるんだ
FF14(非常に快適)
FF14のベンチマーク結果(HD:最高品質)は「26334」「01.非常に快適」と最上位スコアを記録しました。
残念ながら4Kモニターを所有していなかったので4Kベンチマークは行っておりませんが、他のスペック面を省みるに4Kでも比較的快適な出力ができる性能です。
今回の測定は”すべて最高設定”において高スコアを記録しているので、安定した4K出力もできるでしょう。
FF14なら、ぶっちゃけヌルヌル動くスペックだね!
FF15(非常に快適)
FF15のベンチマーク結果(HD:高品質)は「14700」「01.非常に快適」と最上位スコアを記録しました。
高フレームでの動作が可能で、より高品質のグラフィックス設定も行えます。
FF15のベンチマーク結果(4K:最高設定)は「7385」「03.快適」と標準より上のスコアを記録しました。
「6000~8999:快適|快適な動作が見込めます。グラフィック設定をより高品質にしても快適に動作すると思われます。」
標準的な動作が見込める「4500~5999」「04.快適」より上で、4K出力も60FPSなら安定して出力できる見込みです。
PSO2NGS(快適に動作)
PSO2NGSのベンチマーク結果(HD:簡易グラフィック設定6ウルトラ)は「40785」「01.快適に動作」と最上位スコアを記録しました。
体感ですがまったくカクつきがなくFPSも安定していました。そのため、144hzゲーミングモニターとの併用もおすすめです。
PSO2NGSなら、4K 60FPSを安定して遊べると思うよ~!
Apex Legends(快適にプレイできる)
残念ながらApex Legendsにはベンチマーク機能がないので、実プレイ&ソフト計測による体感となります。
結論から言うと、Apex Legendsのデフォルト高設定でも120FPSを維持し続けることができました。
メインモニターが120Hzなため120FPSで頭打ちとなりましたが、カクつきや過度にFPSが低下することもなかったため、安定してプレイできそうです。
上限120状態でFrapsを使って簡易計測をすると「Min99:Max121:Avg119.828」となり、バンガULT時以外は120ド安定となりました。
ちなみに、後述するベンチマークソフトではApexで140+FPS出るとスコアが出ているので、144Hzのゲーミングモニターと併用するのもおすすめだね
ソフトウェアによるベンチマーク
今回は、PC全体のスコアを見ることができる「Pass Mark」や、3Dゲーム表現のベンチマークソフトで知られる「3D MARK」や「VR MARK」。書き込み速度測定の「CrystalDiskMark」を利用します。
また、16コア32スレッド対応と驚異のRyzen9 5950Xをベンチマークするため、マルチスレッドの効果検証ソフト「CINEBENCH」も採用しました。
Pass Mark
パソコン全体のスペックを調べるPassMarkによると、全体のレーティングスコアは「8251.4」でした。
全体スペックは上位5%に入るレベルです。
CPUは上位1%、3D表現は2%と最上位クラスのハイエンドPCであることが分かります。
唯一メモリ部分のみ他の性能から若干落ち込んでいますが、搭載メモリ数が32GBもあればゲーム用途としては十分なためご安心ください。
もちろん、メモリの増築は事前に頼めば対応してもらえるから安心してね!
3D MARK Fire Strike
3D MARK(Fire Strike)はDirectX 11の動作環境でゲーミングPCスコアを測定しています。
測定環境 | フルHDモニター |
---|---|
Fire Strikeスコア | 35451 |
グラフィックボードスコア | 40922 |
CPUスコア | 37096 |
総合スコア | 17133 |
- Bf5 185+
- Apex 140+
- GTA5 140+
- Fortnite 235+
- RDR2 80+
Apex Legendsは「フルHD」「140+FPS」で動作すると測定結果ができました。
めちゃくちゃ重いレッドデッドリデンプション2も80FPSで安定して動作するため、正直ほとんどのゲームを快適にプレイできそうです。
3D MARK Time Spy
3D MARK(Fire Strike)はDirectX 12の動作環境でゲーミングPCのスコアを測定しています。
測定環境 | フルHDモニター |
---|---|
Time Spyスコア | 15995 |
グラフィックスコア | 17242 |
CPUスコア | 11346 |
VRMark Orange Room
「Orange Room」は現在主流のVR環境でどの程度の動作が期待できるかを測定しています。
Presence CAGEのスコアは14687で、平均FPSは320.17でした。
VRMark Cyan Room
「Cyan Room」はDirectX 12を利用した環境でどの程度の動作が期待できるかを測定しています。
Presence CAGEのスコアは5505で、平均FPSは120.00でした。(120Hzモニターを使用)
VRMark Blue Room
「Blue Room」は将来的なVR環境を想定して、より高負荷な状況でどの程度の動作が期待できるかを測定しています。
Presence CAGEのスコアは5322で、平均FPSは116.01でした。
CrystalDiskMark
シーケンシャル速度は7052.56 MB/s(読み込み)、5442.90 MB/s(書き込み)でした。
NVMe SSDを搭載しているため、OSやゲームといった「ソフトウェアの立ち上がり」「マップの読み込み」などは超速です。
CINEBENCH
CPUのベンチマークをランキング形式で表示できるCINEBENCHでは、「マルチコア:24360」「シングルコア:1588」のスコアを記録しました。
上位帯のCPUと比べても性能が突出しているなど、Ryzen9 5950Xの性能は動画編集でも十二分に発揮すると言えるでしょう。
Presence CAGEのレビューで気になったポイント
Presence CAGEのレビューをまとめると、性能自体は多くの人が納得するハイエンドゲーミングPCです。
搭載スペックは現状さまざまなゲームを満足してプレイできます。
とはいえ、「コンパクトPCだからこそ気になるポイント」があるのも事実でしょう。
Presence CAGEを使った上で気づいたポイント&使う前の気になったポイントを踏まえて解説します。
- 拡張性が高くなさそう
→ほぼ完成形なので増築の必要なし - 内部の音が聞こえてうるさそう
→静音性はめちゃくちゃ良い - 冷却性能が気になる
→各パーツの冷却具合は十分で熱暴走の恐れなし - ホコリがめちゃくちゃ入りそう
→清掃しやすいけどパーツごとに掃除するのはひと手間
ほぼ完成形で拡張性は高くない
外観・内部レビューでも述べたとおり、拡張性はそこまで高くありません。
PCショップASPは「半BTO、半既製品」というスタイルのため、購入後に改造&拡張を考えている人には向いていないでしょう。
ただし、その分パーツのメーカーや品番まで特定した状態で性能・耐久性を保証してくれる点は安心です。
ちなみに、「個別にご相談いただければカスタマイズも請け負っております」とのこと。
目的の性能に達していない場合は、既存の性能からさらに数段上げられないか個別に相談してみるのもおすすめだよ!
ただ、たくさんのゲームや大容量の動画編集を行うときは、1TBのSSDだけだとすこし心もとない気がします
静音性はめちゃくちゃ良い
「ケースを通した放熱」「個々の冷却性能」といった点が優れていても、メッシュパネルの影響で騒音性がヤバそうと思っていると…
平常時が静か過ぎる!それに、ゲームプレイ中の高負荷状態もほとんど気にならない静音性でビックリ!
Presence CAGEは静音性にめちゃくちゃ優れています。「メッシュだからこそファンの音がうるさく感じそう」と考えていたのは誤りでした。
何よりもすごいなと感じた点は、高負荷状態でも騒音性がそこまで高くないこと。
水冷CPUクーラーのラジエーターファンが外気を取り込むため、ケース内部の熱もしっかりと排出できています。
まったくの無音環境で高負荷状態だと排熱音が気になるかもしれませんが、無音のイヤホンをつけるだけでもノイズがほとんど聞こえなくなります。
冷却性能は十分なパワー
Presence CAGEは冷却性にも優れています。実際のゲームプレイやベンチマークでは、Core Tempを起動してCPU温度を計測していましたが、最大温度が70度を超えることはありませんでした。
そのため、熱暴走などによるパーツ寿命の劣化などを気にする必要もなさそうです。
Apex Legendsを20分ほどプレイしたときのGPU温度も67度がMAXと、重要パーツの冷却性は特に優れています。
ここまで静音性を保ちつつ、内部パーツの熱もしっかり冷却されていると、今までのゲーミングPCってなんだったんだ?と若干疑問に感じるレベル
内部清掃は一部を除いてしやすそう
パネルが取り外しやすいケースに加えて、全体的に少しだけ余裕がある並びをしているため、パーツごとの清掃がしやすい印象を受けました。
また、ケースファンがついていないので、ケース周りにホコリが溜まりそうなポイントもありません。
ただし、唯一外から大きくホコリを吸い込みそうな前面の水冷ラジエーターファンのみ、取り外すときはちょっと手間がかかりそうなので注意しましょう。
パーツの取り外し清掃がダルいのは結局どのPCも一緒なので、「ケースの取り外しやすさ&ホコリを吸引しにくそうなパーツ周り」を踏まえると内部清掃はしやすい方だと思うな!
Presence CAGEはどんな人におすすめ?
- ハイエンドな高性能ゲーミングPCを探している
- 動画編集など他処理もしたい
- 静音なゲーミングPCが欲しい
- パソコンの置き場所をコンパクトにしたい
- ゲーム+αで使えるハイエンドPCが欲しい
- コストを抑えてゲーミングPCを探している
- 自分でパソコンを増改築したい
Presence CAGEの使用感レビュー|感想・評価まとめ
結論:Presence CAGEはストリーマーや動画編集者にもおすすめのゲーミングPC
Presence CAGEのレビューをまとめると、ハイエンド性能のスペックをコンパクトにまとめたゲーミングPCです。
ケースファンが未搭載でも冷却性能は十分で、熱暴走によるパーツ寿命の劣化なども心配する必要はありません。
また、PCショップASPは「初期不良→無期限」「基本保証→1年」と通常より手厚いサポートも特徴の1つ。
搭載スペックは向こう5年に渡って使えるトップクラス性能のため、長く使えるゲーミングPCを探している人にもおすすめできます。
ゲーム用途ならほとんどのゲームをサクサクプレイできるので、「カクつく」「動作が重い」とかのストレスから開放されたいゲーマーや動画編集者、ストリーマーにおすすめだね!
個人的に価格面がすこし手を出しにくいな、という印象だけで、全体的にすごく好印象なゲーミングPCだった。今後たるろぐで動画進出も考えてるし、余裕ができたら買っちゃおうかな
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