この記事では、GameSir X2 Lightningのレビューやおすすめポイントについて、実際にGameSir X2 Lightningを使った使用感をご紹介します。
GameSir X2 Lightningのレビューをまとめると、手持ちのiPhoneがSwitchライクなゲーム機に早変わりするアタッチメントだ。
「ゲームプレイ中スマホが熱い」「FPSをうまく操作したい」などの悩みを抱えている人におすすめだぞ
- GameSir X2 Lightningとは何か
- GameSir X2 Lightningのスペックやレビュー
- GameSir X2 Lightningを実際に使った感想
GameSir X2 Lightningとは?
「GameSir X2 Lightning」とは、2021年8月にGameSirがAmazonで販売を開始したiPhone向けゲームコントローラーのこと。
GameSir X2 Lightningを一言でレビューすると、iPhoneスマホがSwitch(スイッチ)のようなゲームパッドに早変わりするアタッチメントです。
バッテリーは未搭載で、スマホから直接電力を供給する仕組みです。さらに、接続してすぐに使える「プラグアンドプレイ」に対応しているため、装着すればすぐにゲームをプレイできます。
GameSir X2シリーズのiPhone向けモデル
今回レビューする「Gamesir X2 Lightning」はiPhone向けモデルですが、GameSirが販売するX2シリーズはほかにも存在します。
ほとんど同じ形状で、接続方法が変わる「Gamesir X2 Android(USB Type-C)」や「Gamesir X2 Bluetooth」の2種類が用意されています。
GameSirとは?
GameSirは、2010年に中国香港で設立されたゲーミングデバイス開発製造会社です。
さまざまなゲーム会社とパートナーシップを結んでおり、「第五人格」や「荒野行動」といったゲームを開発提供しているNetEase Gamesもそのパートナーに並んでいます。
GameSirでは、今回レビューするGameSir X2シリーズのほかにも、ゲーム向けの指サックやパッド、マウスやキーボードアタッチメントなどさまざまな商品を提供しています。
GameSirはモバイル向けゲーミングデバイスを多数発売している。今回のGameSir X2 Lightningも割と好感触だし、他のゲーミングデバイスにも俄然興味が湧いてきた
GameSir X2 Lightningのスペック
製品名 | GameSir X2 Lightning Mobile Gaming Controller |
---|---|
本体のサイズ | 177.8 * 84.3 * 36.8 mm |
本体の重さ | 167g(公式発表) |
サウンド機能 | 無し |
対応するスマホサイズ | iPhoneシリーズ全般(173mm未満) |
対応バージョン | iOS13以降 |
接続方法 | Lightning(ライトニング)端子のみ |
バッテリー | スマホから給電 |
カラー | ホワイトベース(1色) |
「GameSir X2 Lightning」のスペックをレビューすると、アタッチメントの重さが公式発表とほぼ同じな点は高評価です。
また、GameSir X2 LightningはiPhone込でもSwitchより軽く、ジョイコン付きのSwitch(約400g)よりも軽々と持てる点はメリットでしょう。
GameSir X2 Lightningは接続規格がLightningとなっており、iPhoneシリーズに特化しているため装着も難なく行えました。
Gamesir X2 Lightningの付属品
- GameSir X2 Lightning(コントローラー本体)
- スティックカバー(2種類が4つ)
- GamerSirステッカー
- 適合証明書(合格書)
- 取り扱い説明書
- 感謝カード
適合証明書(合格書)はCEマーク(EU加盟国への製品出荷に必要)やFCC認証(アメリカ・カナダなどへ向けた無線機器などを輸出する際の安全基準を満たした証)付き。世界基準で安全性が保証されています。
GameSir X2 Lightningの説明書は英中日に対応しており、内容も短くイラスト付きのため読みやすかったです。ただし、言葉遣いが怪しい面や翻訳されきっていない文章もありました。
とはいえ、装着方法はカンタンで、使い方の多くはすぐに理解できた。GameSir X2 Lightningは説明書が不要なレベルで使い勝手も良いため、翻訳の不出来さを気にする必要はないだろう
GameSir X2 Lightningの特徴やメリット
GameSir X2 Lightningの本体レビューをする前に、特筆すべきおすすめポイントは以下の通りです。
- 有線接続なのでゲーム中も操作にラグ(遅延)を一切感じない
- 装着してすぐに利用できる
- クラウドゲームとの互換性も◎
- Xbox Cloud Gaming(Microsoft)やGoogle Stadiaなどの大手クラウドゲームもサポート
- iOS13以降のほとんどのiPhoneシリーズで利用可能
- ゲーム中もワンクリックでスクショを撮れる
GameSir X2 Lightningを使ったレビューとしては、スマホがSwitchに早変わりするアタッチメントといったところ。ボタンの押し心地などは異なるものの、持ち方から操作感までほとんどSwitchみたいなものだ
Steam Linkも対応済み!原神やCoDも楽々プレイできた
GameSir X2 Lightningのレビューとしては、スマホをSwitchライクなゲーム機に早変わりさせるアタッチメント。普段からPCを使って原神をコントローラでプレイしているような人は特に違和感なくプレイできるでしょう。
結論から言うと、遅延はまったく感じられず操作感もとても良い仕上がりです 。
「Call of Duty Mobile」や「荒野行動」などのFPSもゲーム内でゲームパッド設定に対応しているため、GameSir X2 Lightningを接続して1分でゲームをプレイできました。
また、Steam Linkでも普通のコントローラーとして認識されるため、PCのSteamを遠隔操作で楽しめるのもポイントの1つ。
普段はSteamで遊んでいるPCユーザーが、ちょっとした外出で「GameSir X2 Lightning」を使ってSteam Link Anywhereを遊ぶ、といった使い方もできるでしょう。
GameSir X2 Lightningのレビュー
「GameSir X2 Lightning」をレビューする前に、発送で届いた外箱はこんな感じで少しボコボコでした。
提供品だから…とも思ったが、他のレビューを見てもGameSir X2 Lightningの外箱はボロボロな状態が多いようだ。海外発送なので仕方ない面もあるが、プレゼントを考えている場合は注意すべきだな
外箱がベッコベコなのは海外あるあるだね…
- キャリングケースはハード
- 全体デザインがSwitchライク
- ボタンの押し心地は割としっかり
- スティックカバーは2種類
- 有線接続で遅延ゼロ
- 隙間があって排熱可能
- 充電しながらプレイできる
- 便利なオプションボタン付き
専用のキャリングケースは頑丈でしっかり
外箱を開けると、キャリングケースに入った状態でGameSir X2 Lightningと付属品が現れました。
外箱がベコベコでも、キャリングケースと本体は傷1つ付いていません。比較的ハードでわりと信頼できそうです。
内部には本体を固定するためのバンドと、上部に他のアタッチメントを入れられるポケットがついています。
外観デザインがSwitchライク|画像で比較
GameSir X2 Lightningのレビューを見ると「Switchライク」という言葉が散見されます。正直に言うと、ボタン配置から操作感まで 「GameSir X2 Lightning」はSwitchとほとんど一緒でした。
というよりも、Switchよりも持ちやすい印象です。
背面を見ると分かる通り、持ち手部分が丸みを帯びていてゴムパッドがついているため握りやすく感じます。
また、本体サイズもSwitchより小さめなので、GameSir X2 LightningのレビューとしてはSwitchをお持ちの方なら違和感なく操作できると言えるでしょう。
パッと手にとった感じ、GameSir X2 Lightningの方がグリップを含めて持ちやすい印象だったな。ただ、ボタンとスティックの位置が近いので、ABXYボタンを押す時に右親指の付け根がスティックに少し触れるのが気になった。誤操作は無かったが、気になる人は気になるだろう
持ち手はゴム製グリップで持ちやすい
持ち手の裏面はゴム製グリップがついています。ゴム質が強く、とても滑りにくい印象を受けました。
GameSir X2 Lightningの持ち手部分には溝も入っているため、手汗なども気にせずにゲームをプレイできそうです。
俺自身は手汗が多めだが、GameSir X2 Lightningでゲームをプレイしている最中は特に気にならなかったぞ
スティックカバーで滑り止めも可能
GameSir X2 Lightningには2種類×2本分で計4つのスティックカバーが同梱されています。
写真を見ると分かる通り、ベースのスティックは少し小さめなので、スティックカバーを付けることが前提のような気がします。
同梱のゴムスティックはどちらも溝有りですが、凹むタイプと中央が盛り上がったタイプの2種類に分かれていました。
個人的には凹みのあるスティックカバーが使いやすかったな。GameSir X2 Lightningの本体スティックは小さめなので、カバーをつけることが前提にあるように思う
ボタンの押し心地やクリック感は割としっかり
GameSir X2 Lightningのボタン部分をレビューすると、通常ボタンは音が静かでありながら確かなクリック感もあり好印象です。
押し心地がよく、しっかり押せているかどうかも音で確認できます。
ただし、背面のR2L2ボタンだけ青軸キーボードのように「カチッ」と押し込んだ音がする点は少し気になります。
「Xboxコントローラー」のように”遊び”部分があるわけではないので、箱コンなどとはちょっと操作感が異なります。
スティックを倒しきったときにぶつかって出る音と、背面のR2L2のクリック音が少し大きい印象です。
明確にクリック音が出ているので、これ、押せてるのか…?といった不安がなくなる。ただ、クリック音がわりと大きいので、個人的には外で使いたくはないな…
有線接続(Lightning)で遅延はまったくなし!
GameSir X2 Lightningを使ってみると、遅延をまったく感じられない点は特筆すべきポイント。
Xboxコントローラーなど専用ゲームパッドで操作しているのと何ら遜色なくスマホゲームをプレイできるため、ストレス無く原神を遊べました。
GameSir X2 Lightningのレビュー総評として、正直に言って遅延がまったく感じられないのでストレスフリーだった。GameSir X2 Lightningは原神のようなアクションゲームや、CoDのようなFPSゲームにもおすすめだ
接続端子は傾けられる
GameSir X2 Lightningはスマホとの接続端子部分を傾けられます。そのため、斜め状態でスマホを接続することも可能です。本体の端子部分が傷つく心配も必要ありません。
また、両サイド内側にはゴム製の緩衝材が付いており、iPhoneの上下が傷つきにくい工夫がされています。
隙間があって排熱も安心
このようなアタッチメントは、「スマホ本体の熱がこもりやすい」といったレビューを見かけることもあります。しかし、GameSir X2 Lightningならそのようなレビューは心配ありません。
iPhoneが熱を持ちやすいカメラ近辺は隙間が生まれ、しっかりと排熱できる工夫がされています。
また、当然ですが持ち手部分まで熱が伝わることもありません。
スマホゲームあるあるの「スマホが熱すぎてゲームに集中できない」といった問題も解決できます。
GameSir X2 Lightningのレビューとして、スマホ本体の熱を気にしなくて良い点は大きなメリットだ!持ち手が熱くてゲームを中断することも多々あったが、GameSir X2 Lightningなら本体の熱が手まで伝わりにくくゲームに集中できたぞ
充電しながらプレイできる
GameSir X2 Lightningにはバッテリーがなく、iPhone本体の電池残量を使ってゲームをプレイできます。
そのうえで、アタッチメントを装着したままバッテリーを充電できるのも良かった点の1つです。
便利なオプションボタン付き
GameSir X2 Lightningには4つのオプションボタンがついています。各オプションボタンの機能は以下のとおりです。
- (左上)ホームボタン
- (右上)設定画面
- (左下)スクリーンショット(長押し)
- (右下)連射ボタン(好きなキーを3段階連射設定可能)
左上と右上のオプションボタンは筆者の環境では機能しませんでした。ただし、ゲーム内でキーコンフィグをいじれるタイトルも多いため、設定から各キーに意味を持たせられます。
ゲーム中にスクリーンショットを取りやすいのは割と嬉しいメリットだな。連射も3段階調整できるようだが、CoDモバイルだと連射対策がされているのか3発で止まってしまう
GameSir X2 Lightningレビューで気になったポイント
「GameSir X2 Lightning」のレビューとしては、Switchで遊ぶことに違和感の無い人ならスムーズに受け入れられる操作性だと言えます。
一方で、ゲームを実際プレイするにはiPhoneを装着しなければなりません。その際、ゲーム運用方法によってはいくつかの点に注意が必要です。
- 端子が使えなくなる(有線イヤホンが使えない)
- スマホ本体と合わせるとSwitch並の重さ
- 右スティックが邪魔に感じるかも
- “画面回転”をオンにする必要アリ
- ゲーム内で”ゲームパッド”設定があるか要チェック
有線イヤホンが使えない
GameSir X2 LightningでiPhoneを接続するにはLightningの端子を利用します。そのため、Lightningを通して使うタイプの有線イヤホンが使えません。
もちろんワイヤレスイヤホンを使うことはできますが、 ワイヤレスイヤホンは音ズレなど若干の遅延があるため、アクションやFPSゲームにあまり向いていないのも事実です。
プレイしたいゲームによっては、遅延の少ないゲーム向けワイヤレスイヤホンなどを別途用意することをおすすめします。
GameSir X2 Lightningのレビューとして、ここは少し気になったポイント。 特にFPSゲームは足音が重要なこともあるので、ワイヤレスイヤホンしか使えない点は少しミスマッチな感じが否めなかった。
スマホとGameSir X2 Lightningを合わせるとそこそこ重い
GameSir X2 LightningとiPhone8Plusをあわせた重量は370グラムと比較的重めです。
Nintendo Switchは約400グラムで、そちらに比べるとまだ軽いものの、若干の重みを感じます。
割とがっしりした重さがあるので、長時間手に持ってプレイするのはあまり向いていないかもしれません。
自分は机や太ももの上に手を置いてゆったりプレイするタイプなので気にならないが、目の前に構え続ける持ち方をする人は手が疲れるかもしれないな
右スティックが親指付け根にぶつかる
Switchに比べると全体的にコンパクトです。言い換えれば、ボタン等の配置も若干近づいています。
そのため、ABXYボタンを押す時に右スティックと親指付け根部分がぶつかってしまう点が少し気になりました。
手のサイズによっては右スティックとABXYボタンが完全に競合してしまうかもしれません。
筆者の手は標準より少し小さめで、親指付け根部分がぶつかってしまうのは避けられなかった。だが、誤操作に繋がることは無かったぞ
“画面回転”をオンにする必要アリ
iPhoneをお使いの方ならお分かりかもしれませんが、通常ゲームを起動すると端子部分が右手側に来るカタチでゲーム画面が横になります。
そのため、Lightningの端子が左手側に来る「GameSir X2 Lightning」を使うとゲーム画面が真っ逆さまです。
GameSir X2 Lightningでゲームをプレイする時は、iPhoneの画面回転機能を有効化する必要があります。
ゲームパッド非対応ゲームに要注意
「GameSir X2」の他シリーズでは、GameSirの専用ソフトウェアを利用して仮想キーなどを設定できます。
しかし、肝心の GameSir X2 Lightning では現状GameSirのソフトウェアを利用できません。
そのため、ゲームパッド非対応のゲームは「GameSir X2 Lightning」を使って操作できない点に注意が必要です。
GameSir X2 LightningはAmazonで発売されてから2ヶ月も経っていないようだ。他の製品はGameSirの設定アプリに対応しているため、そのうち対応することに期待しよう
GameSir X2 Lightningはどんな人におすすめ?
- iPhoneで良くゲームをプレイしている
- クラウドサービスゲームに興味がある
- Switchの操作感に慣れている
- 普段からSteam Linkを使って遊んでいる
- 原神などのアクションゲームをプレイしている
- Androidを使っている
「Bluetooth版」や「Type-C版」を選ぼう - ゲームパッド非対応のゲームで使いたい
→操作できない可能性も
GameSir X2 Lightningの使用感レビュー|感想・評価まとめ
結論:GameSir X2 Lightningは多くのiPhoneゲーマーにおすすめ出来るゲームパッド
GameSir X2 Lightningのレビュー総評としては、iPhoneでゲームを楽しむ多くのユーザーにおすすめできるゲームパッドです。
「スマホ本体の熱が気にならない」「とても操作がしやすい」「接続するだけですぐに使える」「遅延が全く気にならない」などなど、GameSir X2 Lightningには多くのメリットがあると感じました。
一方で、本体に影響は無かったものの、外箱ボコボコな点は少し気になってしまう面も。海外を経由すると多くが似たような感じになりますが、ここだけはどんなときも残念に感じてしまいます。
とはいえ、GameSir X2 Lightning本体に対する不満点は軽微なもので、実際の操作感にはほとんど文句がありません。公式アプリも、ゲーム自体がゲームパッドに対応していれば何ら必要性を感じませんでした。
Steam Linkなども含め、「iPhoneで良くゲームをしている」という方は、ぜひ一度購入して試して欲しいゲームパッドです。
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